STAY SALTY  DAYS COLUMN

9.4.2020

歩いても歩いても

わたしの向こう見ずな挑戦

素一致

りんご農家さんと初めて会った日、
夕食後にりんごをいただき、

一口食べると甘くてとてもおいしかった。

 

彼はりんごの話になると愛情たっぷりにこだわりの育て方を熱く語ってくれます。
「摘果(てっか)と葉摘み(はつみ)する時は、りんごの木に相談しながらするもんなの」

「りんごの木の声を聞いて育ててやれば、自然とおいしくなんの」

 

農協が提示する栽培ルールは、おいしいりんごをつくるためではなく、
効率的にりんごを栽培、収穫して収入につなげるためのもの。
それを一切無視して独自の感覚でおいしくなるよう育てるため、彼はローカルの中でも変わり者。
同業者には白い目で見られるけれど、本人は全くそんなこと気にしない。

結果的に彼のりんごはおいしく育ち、

彼の周りにはその人柄に惹かれて
地域の人から移住者まで幅広い年齢層の人が集まる。

 

飯島町に通う理由は、どんな人でも受け入れてくれる開かれた環境があることが大きい。

地域を知るためには、彼のような良いおじさんに出会うことが大切です。

と、こんなことを書いていてふと、

長野に通う前、長い付き合いの友人に言われた言葉を思い出した。

彼女は10年以上、心に障害を抱えるこどもたちの教師をしていた人で、 
どんな流れでそう言われたか正確には忘れてしまったけれど、
「無意識に上からの物言いにならないように気をつけようね」
と言われたことがある。

わたしが地域のために何かしたいと話していた時かもしれない。
「地域ではずっと昔からちゃんと経済は回っていて、今困っているわけじゃないよね。

困っているはずだから助けてあげようっていう考え方は相手にとって失礼だと思う」

人との丁寧な関係性を大切にする彼女らしいアドバイスだった。
これを聞いてからは、何か始める前にこの言葉を自分に問うようにしています。

 

2人は職業も年齢も性別も違うけれど、お金で繋がる関係性を嫌い、 
対面での丁寧な関係性を大切にする姿勢は繋がるものがあると感じます。
世の中「お金」がすべてに見えるけど、ほんとうはそうじゃないってこと。

そこだけは価値観として譲れないところだし、共感できる人が増えるといいなと思う。

高見麗子
Designer / Writer

千葉県出身のフリーランスグラフィックデザイナー。

様々な地域の食材を使い、一緒に楽しくその土地の文化を知るための活動「きまぐれ食堂」を主催。

都内で定期的にランチを提供しています。

きまぐれ食堂
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© 2020 by ALOHADESIGN

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