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還る。

Living on the banks of the Yanbaru Forest ___The role of connecting

シンプルで豊かな暮らし。

自然の恵みに感謝する暮らし。

そんな暮らしが好きなんです。

 

かつて彼女は著書の中でそう語っていました。

 

彼女の名前は森岡尚子さん。

 

沖縄本島の北部には「やんばるの森」と呼ばれる、ヤンバルクイナやノグチゲラ、アカヒゲ、アマミヤマシギなどの希少生物の宝庫である貴重な亜熱帯の森があって、そのほとりに高江という小さな集落があります。

その村で、森岡尚子さんは『やんばる野草の宿』という宿を始めました。

 

東京で生まれ育ち、学校でも日々の暮らしの中でも、本当の自分や、自分が信じていようと思えるものが見つからなかった尚子さんは旅に出ます。

東京からアフリカへ向かい、そこで人の「今を生きる力」を目の当たりにしました。

訪れたアフリカの子どもたちは、常にお母さんの背中から世の中を見て育ち、子どものうちから生きるために何をしなければならないかを学びます。

小さいうちから、弟や妹をお母さんと同じように背負い、家事をこなし、ナイフを巧みに操れるようにもなります。

必要なものは自らが作り、彼らの日々の生活がまさに「生きる力」に満ちているのを見て、自分が何にも出来ない、今を生きるための能力のなさに愕然としたと言います。

 

この旅が彼女の大きな分岐点となりました。

アジアや島々を巡り、そして石垣島を経て、自分と自然や生命との安らかなリンクを求めて、生活の拠点を転々としながら最後にたどり着いたのがこのやんばるの森のほとりでした。

 

そこで彼女は「何かの犠牲のもとに成り立つ暮らし」から距離を置くことを始めます。

好きなことをして、誰かが困るならそれをやめてみよう。

誰かが犠牲になって生まれたものはなるべく使わないようにしてみよう。

つまりそれは、人として、生命として、自然や地球と共存した「依存しない暮らし」とでもいうもの。

自給自足の生活を始め、ここで子どもを産み育み、心地いい生活の柄を探しながら実践するという生き方。

15年ほど前には様々なメディアにも紹介され「情熱大陸」にも取り上げられるほど、自然と共生して生きるという彼女の生活スタイルは特筆するインパクトを人々に与えました。

 

自分を探しながらずっと旅を続け、自分が腑に落ちる生活様式を探しながら、信じていいと思えるものをひとつひとつ集めながらたどり着いたこのやんばるの森のほとりで、根を張り育むということを実践して来た彼女が踏み出した新たな地平が、宿を始めるということでした。

 

彼女が常に寄り添って来たものがここにはあります。

川のせせらぎ、鳥の声、風の音、木々のささやき、そして自然の恵みを味わって欲しい。

五感を研ぎ澄ませて、この世界にいることの幸せを感じて欲しい、と尚子さん。

 

高江は今、沖縄米軍基地のヘリパッド建設という問題に揺れています。

この高江は何もないような場所だけれど、もともとはかつて林業の拠点として戦後の復興を支えた場所のひとつでもありました。

土地が集落になるには理由がある、と尚子さんは語ります。

暮らしという文化が育まれるには、土地自体が持つ良質なエネルギーがあって、そういう場所には必ず水があって、風があって、太陽がある。人が生命として生きてゆく上でちょうどいいという場所には、そういう力が必ずあるのです。と。

米軍が来て道路ができたために高江の村は現在の場所に移転しましたが、今の宿がある場所はもともと高江の集落があった場所。

つまりこの場所は、人の暮らしの営みを生んだ良質なエネルギーに満ちた場所だったわけです。

そんな、地元の人には大切な場所であるここで、大切なものを分断しないように、ここでまた人の想いを繋ぎたいと語ります。

今彼女は、今まで自分のための探し物をして辿り着いたこの場所で、今度はここで生きる人の想いや、この場所が育んできた歴史を作って来たかつての想いまでも、未来に繋いでいこうとしているのです。

 

それは「役割」だと尚子さんは語ります。

自分が何かを成したいと希求して辿り着いたものではない現在があって、それは役目が降りて来たのではないか、と。

人は「無駄なことは何もない」と語られる人生において、その歩んできた道の全部が、現在(いま)にたどり着くための準備だったのかも知れないと思うことがあります。

彼女のこれまでの生きた道がそうだったのかどうかはわかりません。

それでも、彼女はここに辿り着きました。

そしてそれを自らの「役割」だとイメージしながら、これから色んな想いを繋いでいこうとしているのです。

 

シンプルで豊かな暮らし。

自然の恵みに感謝する暮らし。

そんな暮らしが好きなんです。

 

そう語って生きてきた彼女が今度は、高江という場所のエネルギーを受けて、それをこの場所の文化としてみんなに伝える、という役目を得たのかも知れません。

 

コロナ騒動が収束したら、ぜひ、この宿に足を運んでください。

そこで出会える自分を楽しみにして欲しいと思います。

Naoko Morioka

inn general  森岡尚子

6.1 2020

やんばるの森のほとりで生きる

 

—繋いでゆくという役割—

photographs - Naoko Morioka

text - Kalākaua

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photo by So Kuramochi

inn general

森岡尚子

Naoko Morioka

大学の写真科を中退してロンドンへ渡り、その後は全国各地でアフリカをテーマにしたロウケツ染めと写真の個展を開催。
自然農法創始者・福岡正信氏のもとで自然農法を学んだ後、沖縄へ移住。現在は東村・高江で暮らす。
著書に『沖縄、島ごはん』(ネコパブリッシング)『ニライカナイの日々』(ピエ・ブックス)。

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宿『やんばる野草の宿』

沖縄県東村高江。目の前にきれいな川が流れる、やんばるの森に「やんばる野草の宿」がオープンしました。

高江の人々の暮らしが息づいていたこの場所を、また再び人々の集まる場所とし、 かつてのような人と自然との関係を、人と人との関係を、人と全ての生きものたちとの関係を取り戻すきっかけになることを祈ってます。

※現在、コロナの影響で一時休業となっていますが、6月8日以降再開予定です。ただし、沖縄への来県自粛要請の出ている6都道県(東京、神奈川、千葉、埼玉、北海道、福岡)については19日以降再開予定です。

一棟一名利用 15000円
一棟二名利用 8500円(一人あたり)
一棟三名以上利用 7000円(一人あたり)

子ども料金
6〜12才(小学生) 5000円
3〜5才 3000円
0〜2才 0円

その他詳細は下記へ

通販『やんばる酵素シロップ』

やんばる野草酵素シロップは、地上植物のエネルギーが高まる満月のころに摘んだ、この土地の自生する野草だけを使っています。野草を通じてこの土地のエネルギーがダイレクトに伝わるように心を込めて作っています。

レモン・シークワサー・酢など少し加えてください。更においしく!
・非加熱でご利用ください。加熱により酵素は失われます。
・ヨーグルトと合わせてお腹スッキリ。
・サラダドレッシングに加えたり、スムージー、かき氷などにも。
・朝、寝る前など空腹時が効果的。

 

保存方法:常温可(冷蔵庫に入れるとピンク色が長持ち)
内容量:150cc / 500cc

◎詳細と購入ご希望の方は下記、森岡農園のオンラインショップをご利用ください。

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