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PEOPLE

STAY SALTY ...... people here

萌す。

As I Circle Around The Block

毎朝、朝日がアパートの周辺の暗いシルエットに差し込み、東向きの私たちのベッドルームに届き新しい1日を暖かさで満たしてくれる。早い春がやって来た、金色の光がそれを物語っているよう。

 

道沿いに長く連なったフロントヤードがまるで渓谷のように街並みを緑の帯で縁取っている。

鳥たちはすでに数時間前から目覚めてるようだ。

どの子が鳴いているのか窓の外を覗いて見るのだけれど、隣の大きなブルースプルースの常緑樹の葉が視界を遮ってよく見えない。

左の眼下には、開いたばかりの白い花が咲き乱れる可憐なリンゴの木が、長い冬から目覚め始め、新しい季節の産毛に覆われた蕾を優しく覆っている古いシカモアの樹からの木漏れ日にあたっている。

 

朝食は私にとって毎朝の儀式。

黄金色のバターといちごジャムをたっぷりとのせた軽くトーストしたサワードウのスライス、がたまらなく好き。

世界的なパンデミックに対処する方法を多くの人たちが模索していた中、私はパン作りやその他多くのことを学んだ。

 

私の13年来のパートナーで音楽制作同志でもあるジョンがコーヒーをいれるお湯を沸かしている。

私はダイニングテーブルで椅子に座り、不揃いなエッジのテーブルを拭いて用意する。

このテーブルは何年も前に情報誌で見つけて無料で手にしたもの。

猫のひっかき傷や痛みが酷かったのを、ひょんな思いつきでカラフルなタイルをモザイク状に貼り合わせテーブルトップは見違えるように大変身。

今ではこれも私たちの長年のニューヨークライフを物語る古物の一つ。

Lea Thomas

5.2 2021

musician / artist  レア・トーマス

アズ・アイ・サークル・アラウンド・ザ・ブロック

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広いリビングルームの一画に光が煙のように揺らめいている。

私が手縫いでパッチワークしたシルクのカーテンがそよ風でふわっとひらめき、光のゆらぎとともに窓際にかけたウインドチャイムを優しく撫でる。

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観葉植物やテキスタイルのコレクションたちが壁を飾り、寛いだりヨガをするフロアーを囲んでいる。私のお気に入り、日本製のレスポ型、ビンテージゴールドギターも横に並んで。

 

スティールストリングのパーラーアコースティックも織り機と糸が置かれている光に満ちたアルコーブの壁に掛けられている。

最近お気に入りのサウンド C-A-D-G-A-Dにチューニングされて。

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リビングの床に座って、ベイウインドウのすぐ外にすくっと生える守護的な存在を感じるシカモアの木を眺めるのが好き。

数週間のうちに、この木の葉が生い茂った頃、きっと私はツリーハウスにいるかのような気分になるだろう。

服を着替え、ハーブを巻いたローリー(巻き紙)を持って、近くの公園へ散歩に出てみよう。

街路樹の最後に植えられた満開の桜の木の下で一瞬立ち止まると、枝いっぱいについた花をこちらに向けて差し伸べてくれている。

額をその羽のような花びらにすり寄せてみると、なんてソフトな感触。

今までこんな柔らかさを感じたことがあっただろうか、、

 

ストリートにも活気が戻って来た。

人々も喜びのムードで溢れている。

去年の今頃、ニューヨークはロックダウンされマグノリアを愛でる人もそういなかった。

公園で立ち話をする人たちの雑談する音の中から時折歓声も聞こえてくる。

あまりにも不可解な一年を過ごした後、家族や友人たちがやっとまたお互いの顔を見ながら交流がもてる。

短い間しか咲かないチューリップの一本づつに挨拶をしていきながら歩き続ける。

 

このブロックを回りなら歩いていくと、アジア原産のイチョウの木が現れる。

肺の形をした葉が美しい枝のパターンの中に透かされている。

 

新緑の息吹を吸い込むようにそこに立ち止まる。

そして明日、日がまた少し長くなり、この成長のサイクルが次のフェーズに進んでいく!

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text and photoprahs - Lea Thomas

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musician / artist

レア・トーマス

 Lea Thomas

ハワイ出身、現在ブルックリンに拠点を置く。幼い頃ピアノを弾き始めたことがきっかけで音楽と触れ始め、後にギターと出会い彼女のメイン楽器となる。ティーンの頃どっぷりと自作の曲を書き下ろしレコーディングするようになり、日本人母とアメリカ人父の両親を持つシンガーソングライターは17歳で単身ニューヨークへ渡る。オーディオエンジニアリング・スクールに通い、マスタリングスタジオで働く経験も積みながら自身のアーティストとしての道を歩む。

 

ファーストアルバムである“Want for Nothing” を2017年にリリース。アンビエント/フォーク/フィールド系ミュージックの “Part of This Place”を2018年にEPとして、また2019年にはJohn Thayer とのコラボ作品 “Blue of Distance” をそれぞれリリース。

 

音楽に加えビジュアルアーティストとして自然染織の作家でもある。特に藍染は日本のルーツの流れを反映する。伝統的なハーブ療法についても熱心で、自生ハーブを採取して作ったオリジナルプロダクトを All in All Apothcary ブランドで提供している。

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『What Did the Music Sound Like』ニュー・リリース

ジャパニーズxアメリカンのシンガーソングライターLea Thomasの新曲が4月27日 、Spirit House Records よりリリース。

この曲で彼女はこれまでの人生で起きた大きなシフトを軽快なリズムに乗せながら歌い上げている。

マウイで生まれ育ち、17歳でニューヨークに渡って以来10数年をその地で生きてきた様々な経験、そしてこれから続いていくであろうストーリーに思いを馳せる。

特にこの1年余りロックダウン、ソーシャルディスタンスなどを強いられた状況下でみんなが前向きに元気になれるようスピリットを込めた。

 

世界的パンデミックの真っ只中、ミュージックビデオはシンプルに自身がスマホで撮影し編集。

セルフィーのクリップとニューヨークライフでのノスタルジックな背景模様をつなぎ合わせた。

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Watch the video for “What Did The Music Sound Like” by Lea Thomas.

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