D0E12558-ED48-42D4-8880-E08C5C42D55F.JPG

PEOPLE

STAY SALTY ...... people here

憶う。

 

 

Living calmly in a frustrating world

私は今なぜかロンドンに住んでいる。
それは、10年前、2年前でさえ想像もしていなかったのに、
もうすぐ1年になる。

それまでの10年は、
自分の好きなことを仕事にするため、全速力で走り続けてきたので、
ロンドンでは少しだけのんびりと丁寧に暮らしたい、
自分の気持ちのままにゆるやかに過ごしてみたい、そう思っていた。


コロナ以前に、海外に暮らすという選択をした私は、
働き方や仕事の体制を大きく変えることになったけれど、
2、3ヶ月に一度日本に帰ればいい、と当初は案外軽く考えていた。


というのも、ロンドンに来る前の1年半は、
東京に住みながら2、3ヶ月に一度NYへ行き2週間過ごす、
という暮らしをしていたこともあって、
その逆パターンで過ごせばいいだろう、
となんとなく生活自体が想像できたからだ。

「東京に住みながら2、3ヶ月に一度NYへ行き2週間過ごす」
文章にしてみると、なんとなくかっこいいけれど、
まともに歩けなくなった19歳の愛猫の介護をしながら、仕事も詰め込み
東京―NY間を行き来する日々は、正直かなり体に負担がかかった。


日本に仕事を残しながらロンドンに来ることを決断できたのは、
大きめの事故に巻き込まれ、人に裏切られ、病気が発覚し、愛猫が天国に旅立った
そんな人生最悪ともいえるようなタイミングが重なって、
少しのんびりしたら?と誰かに言われているような、
自分を癒したい、そんな気持ちがあったことも深く関係していると思う。
 

日本で学生生活を終えてから、自分の意思でアメリカに6年住んでいた経験もあって
再び住むことになるとは想像もしていなかったけれど、
海外に住むこと自体には抵抗はなかったし、新しい生活に心躍るというよりも安心感を覚えた。

それは、環境が変わると気分が変わるというような「リセット」の感覚に近い。


「物理的に100km移動すると、物事からも精神的にも開放される」とことを聞いたことがあるけれど、まさに、そんな感覚。
 

東京―NYを行き来していた時も、ロンドン―東京を往復する時も感じるのは、
自分の周りの空気の流れが変わるということ。
どこか新しくなぜか懐かしい香りのフレグランススプレーをシューッと吹きかけられて、自分の体の周りを勝手に一周しているような変わり方をする風のような空気。

 

コロナ後も旅する理由を考えてみたら、つきつめてみれば同じなのかもしれない。
旅しよう!と思って旅に出るわけではなく、行きたいと感じたところに行く。
そこでは、どんな人と出逢えるのか、どんな風が吹いているのか、そこに行くことで自分の周りの空気がどう変わるのかが知りたい。

ロンドンで気持ちのままにおだやかに暮らしていたら、コロナがやってきた。

アジア系というだけで暴行されるかもしれないから外出は控えるように言われはじめ、少しずつヨーロッパで拡大。
イタリア、フランスがロックダウン、日本へのヨーロッパからの入国は2週間の自宅待機措置がとられるようになって、予定していた一時帰国も延期。
同時に駐在員とその家族には、帰国希望調査が行われ翌日までの決断を迫られる。
金融機関勤務の夫は、リーマンショック以上の状況下により激務で毎日ぐったりしている、私の日本の仕事も変更ばかり、もし感染した場合、外国人は病院で診てもらえるのだろうか?
この後の世界はどうなってしまうんだろう・・・


日々変わる状況に怯え、不安に押し潰されそうになりながら、イギリスもロックダウンされると噂されるようになり、突然迎えたロックダウン。
いざロックダウンすると、できることは限られているため
案外すんなりと気持ちは落ち着いていった。


その後、日本で緊急事態宣言がなされると、今度は日本が一気に不安という波に飲み込まれるように空気が変わったようだった。イギリスのニュースが日本で流れれば、心配の声も沢山いただいたけれど、海外にいるというだけで安全な避難場所にいるようにとらえる人もいるのか、不安や苛立ちを向けられたり、浴びせられたりすることもあった。


なんて悲しい世界なんだろう。

私はそんな世界にいたくない。
何かに縛られたり、自由を制限されたりすることは窮屈だし、もどかしい。

でも今は、この「もどかしい世界の中での精一杯を楽しむ」ことが
自分を癒すことになるのではないか?と考えるようになった。

ヨーロッパは国によって地域によって規制は違うが、少しずつ動けるようになった。
行けるところには行ってみよう。
自分の目で見て体で感じられるものに触れてみたい。
それによって、旅することができない人たちにも
新しい風を届けられるかもしれない。
もちろん、規制を守りながら行ける範囲で。

私はロンドンに暮らしながら、
北海道から沖縄まで「ファッションやビューティーが好き」という気持ちを持った
20代から60代の向上心溢れる女性に囲まれ、育成に携わっている。

一人一人、人生最高な瞬間も人生最悪な出来事もある。
離れていることで、もどかしさを感じることもある。
 

それでも、寝ても覚めても頭から離れない
好きなことを仕事にできて私は幸運だと思うし

リセットもリフレッシュも自分でできる。
 

人は誰でも自らを活かすことができると信じているから
もどかしい世界でも

心はおだやかにフラットでありたい。
そして精一杯を楽しみたい。

 


 

Ryoko Kudo

10.3 2020

image consultant   工藤亮子

もどかしい世界でおだやかに

text and photographs -  Ryoko Kudo

IMG-7527
IMG_9292のコピー
IMG-0015
IMG_1567
B49D891B-6FB9-4188-BC6C-7F1B1D33790C
49B254EA-4D45-4BBA-84C6-3299443BE687
IMG-7665
kudo_pamphlet.jpg

イメージコンサルタント

工藤亮子

Ryoko Kudo

イメージコンサルタントとして独立起業して11年目。
NYのFashion Institute of Technology (FIT) イメージコンサルティングコースでの専門的な学びを活かし、独自のコンサルティングスタイルを確立。
“似合う”を提案するだけでなく、本質、強み、ライフスタイルまで多角的に分析し、“人生が豊かになる装い”を導き出し、経営者、芸能人、文化人、エグゼクティブのイメージ戦略、自分らしく生きたい女性の魅せ方まで、幅広く支援している。
東京―NY間の二拠点生活を経て、現在はロンドン在住でありながら、イメージコンサルタント、パーソナルスタイリストの育成にも注力し、業界トップクラスの門下生を多数輩出。一人一人の強みや個性を引き出すこと、そして装いやビジネスにその人らしさを反映させることを得意とする。
協会、NPO法人などのブランディング、省庁のHPコーディネート、行政、大学でのイメージアップ講義、スタイリスト向けの教材開発、日本橋三越本店、銀座三越でのトークショー、スタイリングイベントなども行っている。NHKあさイチをはじめ、メディア出演掲載実績も多数。

一般社団法人イメージプロデュース協会 代表理事
銀座イメージコンサルタント プロ養成アカデミー 代表

  • ブラックFacebookのアイコン
  • ブラックInstagramのアイコン
  • 黒のYouTubeアイコン
  • note-bk
mitsukoshi.jpg

−日本橋三越本店パーソナルスタイリングWeek−
トップスタイリストとして参加

11/13(金)~11/22(日)10日間

・実施時間:1時間45分/1回

      (10:15~/12:30~/14:45~/17:00) 

・サービス内容:ファッションカウンセリング

 (ご希望に応じてパーソナルカラー診断や骨格分析)+アテンドショッピング

 

Do not hesitate to contact me to discuss a possible project or learn more about my work.

© 2020 by ALOHADESIGN

Proudly created by Tsutomu Kinoshita

Contact
editor in cheaf and
art director and designer
:
Tsutomu Kinoshita
director
:
Ayumi Ogo
Mikiko Shirakura
Social
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram