

DAYS
STAY SALTY ...... means column
Atsuko4Jazz Column
ミューズを追いかけて
~あるジャズシンガーのニューヨーク通信
from New York / U.S.A.

Atsuko4Jazz
ジャズシンガー
ニューヨーク在住/出身地、長崎
2000年に本場のジャズを学びたくてニューヨークにやって来ました。
あっという間に子供が大人になるくらいの時間が経ちましたが、音楽が溢れているこの街、いつまでも飽きることはありません。
ジャズがあったからこそ、この街で生きてくることができたという感謝を込めて、
大好きな街ニューヨーク、そしてここに住む素敵なニューヨーカー達のお話をお届けできればなと思っています。

2.10.2026
DAYS / Atsuko4Jazz Column
ミューズを追いかけて ~あるジャズシンガーのニューヨーク通信
ニューヨークの龍脈拓きに参加してきた話

ある9月の朝、出かける支度をしながら、江島直子さんという龍脈師の方のYoutubeライブを聞いていたら、ニューヨークのセントラルパークに龍がいて、そしてアップステートに北米最大の龍がいるということ。
え、何?どういうこと?面白そう!
江島直子さんと一緒に行く日本からのツアーだけでなく、現地でのアップステイトでのリトリートツアーの募集もあるということで、なんと現地の主催の方がOh!Mammyという以前から存じ上げている方々。この方々が主催なさるリトリートだったら行きたい!と、早速その日の午後に連絡を取り、リトリートに申し込む。
とはいえせっかくのリトリート、知らない方と同室でいろいろ気を使いたくないので、今回は贅沢に一人部屋を希望。キャンセル待ちの状況でなかなか連絡がなく、ま、呼ばれたら行けることでしょうと、のんびり構えていたところ、10月半ばになって取れましたと連絡があり、やった、うれしい!
もう紅葉が少し終わりかけた11月の終わり頃、マンハッタンから、車で約3時間のアップステートニューヨークのキャッツキルにあるメンラというリトリート施設へ。
メンラとは薬師如来様のことだそうで、ダライラマも以前お泊りになり、目の前の貯水池にナーガ(龍蛇神)がいらっしゃるといわれているそう。そして数年前、キャッツキル在住の日本の方々が、日本の精神を子供たちに宿したいという願いから、メンラにある磐座に少彦名大神を降ろしていただき、それ以来大事にお祀りしているということ。

マザードラゴンがいる貯水池
メンラ自体はチベット仏教や文化を伝える北米のチベットハウスの施設で、建物の入口には摩尼車、大会議室のある建物の中にはダライラマのお写真や曼荼羅も飾ってある。
チベット仏教はまったくわからないけど、きっといろんな方がインナーピースを求めて、このリトリートで過ごすのでしょう。私的には立派な銅鑼を鳴らさせてもらい大満足!

銅鑼と私
江島直子さんはちっちゃくて、とってもかわいらしい。

お話会の江島さん
ご先祖が薬師神という苗字の霊能家系で、お若い時からあそこの家にすごい霊能者がいると、いろんな宗教の方からスカウトされたり、半ば誘拐されそうになったこともあったそう。
色んなものが見えたり、聞こえたりする自分の能力が嫌で、毎晩寝る前に、「朝起きた時、この能力がなくなってますように!」と祈りながら、ヘビメタを聞きながら寝ていたそう。
霊能者ってすごい!と思うけど、実際の生活はいろいろ大変なのね…。
直子さんの今のミッションは世界の龍脈を拓くということ。
龍脈というのは地球の気の流れのようなもので、いわば地球の生命線を整えたり、新たな流れを拓くということ。
今回はトランプ大統領が世界のオセロをひっくり返し始めたとこともあり、北米からスタート。
直子さんと一緒にいる龍のジン君の兄弟龍をセントラルパークへ迎えに行き、北アメリカ最大の龍、マザードラゴンを連れて、ナイアガラへ龍脈拓きをするという行程。
日本からは約20名の参加者、現地のリトリート参加者は10名くらい。私たちはナイアガラへは行かずメンラのリトリートのみ。
地元ニューヨークをはじめ、ボストン、モントリオール、アトランタ、ロサンゼルス、サンノゼなど、北米中から集結。
初日のディナーでみなさんと初めてお会いしたのに、なんとも不思議な話がツーカーで盛り上がり気持ちがよい。そして2泊3日であっという間にびっくりするほど仲良しに。
翌朝、6時半からヨガのプログラムで1日がスタート。会場までは私の宿泊棟からは徒歩10分くらい。日頃の運動不足にはもってこいということで、まだ少し暗い森の中を会場へ向かう。
おはよう、仏陀さま!清流のせせらぎが耳に心地いい。

仏陀さま
自分でも記憶がないぶりにヨガのクラスへ参加。朝からゆっくり自分の体と向き合って、じっくり体を伸ばしていくのは気持ちがいいね。
後でインストラクターの方に、普段からヨガをやられてる方だと思いましたよ、とほめられてびっくり。
すっかり怠けていたけど、体が何気にポーズを覚えていてくれたのかな?
この日は午前中、マザードラゴンの池の前でご神事。
今回の主催のOh! Mammyのまみさんが少彦名大神に大祓祝詞を上げ、江島さんがマザードラゴンに祈りを捧げる。

磐座へお供え
この日はご神事とお話会に日本人だけでなく現地の方々もたくさん参加なさり、続いてみんなでお詣り。

みんなでお詣り
その後、場所を移し、大きな円になって真ん中の焚火の火を見つめながら、江島さんのゆるいトークからの瞑想。
現地参加なさっていたオペラ歌手の方が君が代を斉唱なさり、辺りに声が響き渡り、なんと山が振動でバリバリ音を立てたのにはびっくり。
やっぱオペラ歌手の方の歌の振動は半端ないわ。ジャズシンガーはここまで無理!と内心、降参。
いつもより焚火の煙の上がり方が激しいということで、直子さんによると、これはポータルが開き、私たち参加者のご先祖様のカルマも一緒に天に上がっているからだって。
思いがけずご先祖様にも貢献できたのかしら?ラッキー!
ご神事終了後、ランチの後、お話会の会場へ歩く。キャッツキルは緑が深い~

メンラを散歩
午後のお話会でのお話のまとめ。
江島直子さんが龍から教わっていたご神託により、今年の夏至以降、世界の龍脈拓きが始まったということ。
①これから大和人(やまとびと)として、日本人だけでなく、日本語を話したり、日本の文化を愛する人達とともに、世界中に循環と大調和をもたらすのが我々のお役目ということ。
これはまた全く別のところで聞いた話だけど、NASAの宇宙ミッションの時、意図的にひとり日本人をクルーの中に入れておくことがあるんだって。
それはクルーの中で意見が2つに分かれた時に、日本人のクルーが両者の真ん中を取り持つことができるのでチームがうまくまとまるらしい。
たしかに、私たちはYesかNoのどちらかではなく、真ん中を取れる人達かもね。
②日本の国菌、日本麹菌を世界に広めるということ。
人間は脳で考えていると思われているけど、実は腸で考えているのでは?腸内細菌により思考が左右されているのでは?
麹がお腹に入ることで腸内環境が整ったら、和を持って尊しとなす、という思考に変わっていくのでは?ということ。
ひゃーなんとも壮大だけど、すごいね!腸活、腸活とかいうけど、ほんと大事なのね。
この日は新月だったこともあり、夕食の後は新月の瞑想会。
サウンドヒーリングの方が奏でる、様々な楽器による美しい音霊たちをバックに直子さんによる誘導瞑想。ああ、尊い時間。
瞑想会の帰り道、星がびっくりするほどきれいで、うっとり。
新月でお月さまの光もないし、山の中で周りには民家もないし、空気も澄んでいるしね。
最終日は、朝ヨガ、朝食、最後のお話会の後、ランチを食べて、直子さんとナイアガラに向かう日本からのツアーの方々をお見送りして、私たちも解散。
そうそう、食事はオーガニックでビーガンをベースにしたヘルシー。お醤油やゴマやナッツ類も充実していて、モリモリいただく。私、普段食べ物の写真撮るの大好きなのに、今回はついつい話に夢中になって撮り忘れ、最終日のこのランチの1枚だけ。残念!サラダにパスタとフルーツジュース。

ヘルシーランチ
今回は海外にいる日本人がこの国や、世界に貢献できることを改めて考えさせられ、壮大なスケールのファンタジーの中に飛び込んだような素敵な体験だったな。
さらに、今回マザードラゴンの池の前で偶然再会した友人とその場で意気投合し、サークルソングの会を新しく始めることを決定。
1月の新月の日から新しくスタートし、初めてサークルソングというインプロを体験なさった方々も、歌で楽しく宇宙に届く調和のハーモニーを表現して大盛り上がり!
後日、セントラルパークのタートルポンドへ行き、龍のレイ君にご挨拶。これからセントラルパークへ行く楽しみが増えちゃった!

タートルポンド
PS.直子さんたちとのマンハッタンでの懇親会用に、Oh!Mammyチームがデザートにかけるミキという発酵飲料を仕込んでいたら、いつも白いのになぜか薄いピンク色になっちゃったんですって。
それを見てナイアガラから戻って来られた直子さんが驚き叫ばれた!
「マザードラゴンの色や~!」

マザードラゴン色のミキ
9.10.2025
DAYS / Atsuko4Jazz Column
ミューズを追いかけて ~あるジャズシンガーのニューヨーク通信
アメリカの大地の神様に会いに行って来た話

今年の夏至はアメリカの大地の神様にご挨拶に行こうと思い立ち、まだ見たことがない地を目指して、
グランドサークルへのラスベガス発2泊3日のツアーへ参加しました。
おはようラスベガス、朝日を浴びながら、出発!

惜しい!夏至の日の半分の朝日
今回は日本人4名、台湾人1名、イギリス人1名、イタリア人11名と各言語のガイドさんで周るツアー。
若いイタリア人はとても陽気でいつも大騒ぎで、バスの車内は笑いにあふれて楽しいムード。
集合時間前に集まる日本人の私たち、台湾からのインスタ映えする写真を撮りにきたようなモデルのようなお嬢さん,
英語がネイティブスピーカーでない人達ばかりに囲まれるイギリス人など、
観光だけでなく、国民性の違いをまざまざと観察できた面白い経験となりました。
最初のストップはアリゾナ州セリグマンという街へ。

かわいい壁画
シカゴからサンタモニカまで続く道、古き良きルート66。ルート66という歌では聞いていたけど、ここまで来たからにはついに私にも歌っていい時期が来たかな?

シカゴへ続いている道
お昼は久しぶりのセドナへ。実は前回来たのは仕事を始めて最初のサンクスギビングの休暇。
もう20年以上前なんてびっくり。

レッドロックを見ながら飲むビールは最高!
ランチの後は、少しだけベルロックへハイキング。

ベルロック久しぶり!
私、以前反対側から登ったことがあり、よくもまあ登れたなあと。
やっぱ若い時になんでもやりたいことやっておくって大事ね。
セドナにはもっとゆっくりしたかったけど、バスは今晩の宿泊地ページへ向かい長い1日が終了。
今年の夏至はこれでもかというほど太陽を浴びさせていただきました、ありがとうございます。
翌日は朝から念願のアンテロープキャニオンへ。
なんとこの辺りは毎年夏に大洪水があるそうで、この洪水が作ったのがなんとも見事な波のような岩山の層の渓谷。
実際に自分の目で見たかったの。
ここはナバホの地なので、ナバホ族の方のツアーに参加します。
天井から差し込む光がなんともやさしく美しく岩肌をてらしてます。

アンテロープキャニオン

こんなサイズ感

アンテロープと空
洞窟の中を歩きながら、心に降りてくる音を歌い、岩肌への反響を楽しみました。

この溝がアンテロープキャニオン
ああ大満足!
ホースシューベンドという、馬の馬蹄の形をした見事な絶景。写真ですごいなあと見たことはあったけど、
まさかここに来る日が来るとはびっくり。

絶景!
ほんとに足もすくむ絶壁で、安全柵などもなし。ちょっとふざけて足を踏み外そうものなら、さようなら…の世界。
中国語のガイドさんから写真撮る?と声をかけてくれて、彼女に言われるまま、絶景ポイントでポーズ!

ひー、大胆な構図
駐車場からホースシューベンドまでは片道30分くらい歩く場所で、
とにかく暑いし、乾燥していて、体がびっくりするくらい水を欲している。
スポーツドリンクとか、ジュースではなく、やっぱりお水です。水!
さあついにユタ州にあるナバホ族の聖地モニュメントバレーへ。

ユタ州へ!
見渡すばかりの赤い土と見事なビュートと呼ばれる岩山とメサと呼ばれる平らな台地達。
いやあ、モニュメントバレーとはよく言ったものね。

モニュメントバレーと名付けた人すごい
ここでもナバホ族のジープツアーに参加。
赤い土埃の舞うガタガタ道を行き、谷底をドライブ。
ドライバーのおばあちゃんがここに住んでいるからと普段見れない奥の方までいろいろ見せてもらえました。
Sun's Eye!(太陽の目)天井に穴が空いていて、太陽の光が神秘的!

天井からの光
ここでも自分の声が音が響いて心地よい!

見事な景色でしょ?
最後は映画フォレストガンプポイントと呼ばれる、フォレストが突如走りやめたという道へ。
モニュメントバレーに続くまっすぐ伸びた道、美しい!
映画のクルーってさすがよね。よくこんなところを知っていて映画のワンシーンで使うなんて!

フォレストガンプの道
ランチに立ち寄った、カイエンタという町のバーガーキングの一角に、
ナバホコードトーカー ディスプレイという第二次世界大戦時のナバホコードに関する展示と日本軍の遺品がたくさん飾られており、
え、なんでこんなところで?と驚きとても複雑な気分で、その場では写真を撮る気になれなかったことを少し後悔。
なぜなら帰り道、ガイドさんの話を聞いたり、家に戻ってから資料を読んで少し見方が変わったから。
第二次世界大戦の中、アメリカの海兵隊が日本軍に解読されないような暗号として採用したのが、そうナバホ語で、ナバホコードと呼ばれたそうです。
ナバホ族の方々は兵士として戦争に行けばアメリカ国籍がもらえるという条件で参戦。
(もともとのアメリカの原住民なのにね。)ナバホ語を使った暗号は最後まで日本軍に解読されず、勝利に導いたのです。
後にナバホ族の長老によると、最前線で日本人兵と至近距離で向き合った時にはアメリカの白人よりも敵である日本人の方が自分たちと外見が似ており、
親近感を持って動揺したと語ったそうです。
ここのバーガーキングのオーナーのお父さんがナバホコードトーカー(暗号通信兵)で、
この展示はナバホトーカーの偉業を後世に伝えるもので、反日感情をあおるものではないということです。
確かに日本兵の遺品や日本でもらった品物や写真などとても良い状態で飾ってありました。
きっと日本から大事に持ち帰られたのでしょうね。
歴史を後世の方にも伝えるための、敬意と友好の意を持った展示だということを理解しました。
やっぱり人間同士なんだよね。一刻も早く世界中で殺し合いなんてばかばかしいと止めて、
みんなが愛する家族の元へ戻り、楽しく過ごせる世の中になることを心から祈ります。
世界中でそれぞれの違いを尊重し、調和にあふれ、仲良く暮らしている世の中は、きっと私たちの近い未来にあるはず。
ひとりひとりが心の中に描いて想像したらきっと叶うよね。
西部の果てしなく広大な赤い台地、この大地と共に先祖代々長い間生きてこられたネイティブアメリカンの方々、すごすぎます!
この荒野を西へ西へと向かった開拓者の方々もたくましすぎます、すごいです!
歴史はそれぞれの立場から見ると異なり、私がジャッジできるようなことではないですが、
この大自然の中を生き抜いてきた、アメリカの礎を築き上げたすべての方々に尊敬の念と感謝を送ります。
ありがとう、アメリカの大地の神様!
私をここに住まわせてくれてありがとうございます!

光に歓迎してもらえたかな?
6.20.2025
DAYS / Atsuko4Jazz Column
ミューズを追いかけて ~あるジャズシンガーのニューヨーク通信
なつかしの9th アベニューインターナショナルフードフェスティバルへ

先日、5/18、5/19に開催された、9th Avenue International Food Festivalというストリートフェアへ行ってきました。

9th Avenueを南へ望む
ストリートフェアとは、週末、道路を歩行者天国にして、食べ物の屋台や雑貨などの露店が並び、ぶらぶら歩きながら楽しめるいわば縁日。ニューヨークの初夏から夏にかけての風物詩なのです。
今回は9th アベニュー(9番街)の42丁目から57丁目までが歩行者天国となった、名前の通り食べ物がメインのストリートフェア。
このフードフェスティバルの醍醐味は、インターナショナルとうたわれるだけに様々な国の食べ物の屋台が並ぶこと、そして地元9番街沿いに立ち並ぶレストランが、屋台として出店すること。それぞれの味見的お得なメニューがたくさん出てとても楽しい!
さあ。写真でインターナショナルぶりをご案内しましょうか?

焼きとうもろこし!バターたっぷり、Please!

ギリシャの串焼き、スブラキ!

パルミジャーノチーズの中にフェットチーネを大胆に投入

わお!パエリヤ!

我らが抹茶、ニ ューヨークで大人気!

ジャークチキンといえば、ジャマイカ

こちらはペルーの料理ですって

りんご飴もありますよ

目に鮮やかなラテンアメリカのジュース
アジア系の屋台もたくさんあったけど、ついついあまり物珍しく感じずスキップしちゃってます!ごめんなさい!
私が勝手に選ぶ今回のベストディール賞は、ミッドタウンとアッパーウェストにあるハンバーガー屋さん、ファイブナプキンバーガー 👏👏👏👏👏

5 Napkin Burger
スライダーとは小ぶりのハンバーガーのこと。ひとつ$6なんて良心的!ちなみに普段フルサイズの5Nバーガーをレストランで頼むと、$21.5。
利益を上げることが目的ではなく、お客様への日頃からの感謝やさらにファンを増やすような値付けをしているこのお店の姿勢、とっても好感を持ちました!おめでとうございます!
実は私がこのフードフェスティバルに思い入れがあるのは、以前9番街沿いに住んでたからなのです。毎年この日は窓の下を眺めながら、何食べようか、わくわくしていたの思い出すな~

私のアパート、きれいになってる、懐かしい~
911の後、クイーンズからブルックリンに引っ越したのだけど、マンハッタンとブルックリンをつなぐトンネルも被害が出ていたので地下鉄が毎朝止まったり遅れたり、すっかり通勤にくたびれていて、ふと友人からマンハッタンのアパートシェアの話が出て、思い切って引っ越すことに。私が住み始めたのは多分2001年の冬の始まり頃かな、もう24年前か、ギャーびっくり。
古いアパートメントだけど、私が今まで住んだお部屋の中で一番広かったな。
ミッドタウンなので、オフィスにも徒歩10分で行けたし、ジャズクラブに歌いにいって帰りが夜中になっても地下鉄ですぐ帰れて超便利!そして活気があって遅くまでにぎやかなので、歌の練習してもぜんぜんOK。3人でのシェアということ以外はとっても住み心地よかったんだよね。
結局10年くらい住んだかな?最後にルームメイトたちとの話し合い、私がアパートを出る事になり、初めて不動産屋さんにお願いして家探し。奇跡的にとてもかわいい一人暮らしにぴったりなお部屋が見つかり、アッパーウェスト地区へ。
近くにリバーサイドパークという公園があるからか?なんだか空気がフレッシュで全然違う!そして静かなのにびっくり。
最初はちょっと切なかったけど、結果的には引っ越して本当によかったな。
住まいは自分の人生のステージで変わるものなんだろうね。
今回フードフェスティバルがきっかけで、久しぶりに昔住んでいた場所を訪れ、すっかり忘れていた若かりし日々の泣き笑いした思い出に、どっぷり浸ったのでした。
もう2度と戻ることはないけど、私の人生のある時期、ここで過ごさせていただいた、愛しい場所、ありがとうね。
4.12.2025
DAYS / Atsuko4Jazz Column
ミューズを追いかけて ~あるジャズシンガーのニューヨーク通信
きっとニューヨークピザが恋しくなるでしょう

いつか私がこの街を離れたら、何を強烈に恋しくなるだろう?とふと思う。
やっぱり食べ物だとニューヨークピザかな?
ニューヨークにはスライスと呼ばれて、大きなピザを一切れずつカットして売っているお店がたくさんあり、小腹がすいた時の定番。イタリア系移民の方々がたくさん移住してきたことと、この街のお水が、ドゥととても相性がよくて、独特のクリスピーなピザとなり、すっかり名物になったんですって。
いつも夜、タイムズスクエア駅に向かう時に、普通に1ブロック半の長蛇の列ができているJoe's Pizza。なんでこんなに並んでいるんだろう?とずーっと謎に思っていたの。

ジョーズピザの外観
ちょっと覗いてみたら、ふむふむスパイダーマンがアルバイトしていたという設定のお店なんですって。だからアメリカ国内だけでなく、世界中からの観光客に人気なのね。

ホントだ、スパイダーマンだって
さすがにこの長蛇の列には並ぶパッションはないわと思っていたら、たまたま先週、ワークショップとジャムセッションに行く間に、ちょっとおなかがすいていたので、そうだウェストビレッジのお店へ行って見よう!
そんなに混んでなくてラッキー!トッピングが乗っていないトマトソースとチーズだけのスライスをオーダー。

ジョーズピザのスライス
うん、おいしいよ。でも普通に感じる。
これはきっと私が長いニューヨーク生活で甘やかされ、このレベルのニューヨークスタイルのピザのおいしさが普通になって、ハードルが上がっているんだろうね。
お友達がブルックリンで有名なピザ屋さんがマンハッタンにもできたから行こうと、Roberta'sというレストランへ。1Fでスライスも買えるけど、今日は2Fのレストランへ。

ロベルタスの1Fのピザ窯かわいい
店内は活気があり、人々の話し声でものすごくうるさくってびっくり!
ちなみにイタリアではピザと一緒に飲むのはワインではなくビールということ。
IPAの生ビールおいしい!
意外とイタリアって食べ物の決まり事、意外と多いみたい。
海のものと山のものと一緒にクックしないとか、シーフードのパスタにはチーズをかけないとか、ちゃんとフォークとナイフを使って食べるとか。
ニューヨークではナイフやフォークを使わず、レストランでも普通に手で食べます!
で、手で持った時、油がしたたり落ちないのがいいピザなんですって。
さて何にしようか?うーん、サラダも食べたくない?シーザーサラダっぽいサラダってどれ?とお店の人に聞いてリトルジェムサラダをオーダー。
リトルジェムとは小さいレタスを使ったシーザーサラダのことなんだって。

リトルジェムサラダ
うーんシェダーしたペコリーノチーズがなんとも美しい!
クルトンもチーズをかけたブレッドをカリカリに焼いている手作り感でおいしい。
ソースもアンチョビが入っていてクリーミーでおいしい!
シーザーサラダって、メキシコのティファナにあるレストランのイタリア系移民のシェフが考案したメニューなんだって。いつか本場のシーザーサラダ食べに行ってみたいけど、トランプ政権になって、いくら合法で滞在していても、そうそうメキシコとの国境に興味本位では行けないよねと、たわいもないお話。
ピザはマルガリータにトッピングに生ハムを乗せてみる。

マルガリータピザのプロシュートトッピング
トマトソースもフレッシュで、モッツアレラチーズも激うま、そして生ハムがとろける!大正解!
おいしい、おいしいとおいしいフォトンを、周りに放ちながら、ゆっくりおしゃべりしながら食事していたら、気づけば、両隣のテーブルの人たちはとっとと食事を終えて、他の人に変っている。
マジソンスクエアガーデンの隣なので、何かコンサートスポーツ観戦の前にサクッと食事する人達が多いのかな?
こういう本当においしいピザを食べると、普通のスライスを何回か我慢しても、本格的ニアポリタン(ナポリ風)のピザ食べたいよね、と思いつつ、ついつい近所のピザ屋でスライスを買ってしまう私。これもこれでクリスピーでおいしいからリピートしちゃうんだよね。
お友達も、日本に一時帰国してから帰ってくると、やっぱりピザた食べたくなっちゃうんだって。
いつかおばあさんになった私は、ああ、クリスピーなニューヨークピザ、また食べたいなーって思うだろうなあと思いながら、普通に食べれるしあわせを感じながら、今を楽しむことにします!
ロベルタズ ペンディストリクト
https://www.robertaspizza.com/
PS. マッシュルームをトリュフオイルでソテーした、こういう白いピザも大好きなんだよねー。

マッシュルームトリュフピザ
2.8.2025
DAYS / Atsuko4Jazz Column
ミューズを追いかけて ~あるジャズシンガーのニューヨーク通信
音楽は国境と時空を超える ~ピアニスト、ブルース・リウ@カーネギーホールin NY

ニューヨークはすっかりマイナスの気温が続き、極寒期はついつい家の中にこもりがち。
さらにおでこを怪我して目の周りが内出血でひどい顔なもんだから、1月は家から一歩も出ない日々が続き、これはよろしくないともう外出する楽しみをつくるしかない!
2021年の第18回ショパンコンクールで優勝した、ブルース・リウさんの演奏を聞きにカーネギーホールへ。
ブルースさんはパリ生まれのチャイニーズカナディアン。本名はシャオユー・リウさんで、シャオユーは発音が難しいから、ブルースリーが好きだし似てるとよく言われるので、ファーストネームにブルースって付け足したんですって!
カーネギーホールの大ホールは2800席というとても大きなホールで、上は5階くらいまであり、一番上からはミュージシャンは豆粒にしかみえないけど、チケットは一番安いもので$25くらいから、今回は1階は多分$200は超えていたのではないかしら?
私はぎりぎりまで自分のお顔と相談しつつ、お安い席でいいわと3階のパーシャルビューの席を$35+手数料$10にて購入。
当日カーネギーホールへ向かったら、ひーソールドアウトって貼ってある!

危なかった!3日前にチケット買ってよかった!
どれどれ何の曲を演奏するのかしら?と、プログラムを開くと、チャイコフスキーの組曲「四季」と、セルゲイ・プロコフィエフのピアノソナタ第七番ですって。両方とも、ロシアの作曲家たちの作品。クラシックに疎い私には、まったく知らない曲たち。
この席はパーシャルビューとはいえ、今回ピアノだけの演奏会なので、上からピアノを弾いている手を見れて面白い。大正解!

私の席からこんな感じ
チャイコフスキーの組曲「四季」は1月から12月までの短編の組曲。
私のお気に入りは11月のトロイカという曲。民謡のようなノスタルジックなメロディーが素敵で、帰り道口ずさみながら帰ったほど。
さすがチャイコフスキー、キャッチ―なメロディーを作るのが得意よね。
プロコフィエフのピアノソナタは、最初からぎょっ凄い!壮絶テクを要する曲で、とてもエネルギッシュで超難解。パリからモスクワに戻って第2次世界大戦の時期に書かれたので「戦争ソナタ」と呼ばれる代表作品の一つなんですって。
さっきのチャイコフスキーの牧歌的な組曲と比べると、いやあまさに戦争や体制の変化などに対する激しい怒りを表現したような曲で、彼のような若い男性ピアニストが演奏するのにぴったりね。
この対極的なプログラムのチョイスは、ロシアとウクライナとの戦争が長引いている現状はとてもやるせない。本来のロシアにはのどかで美しい田園風景が広がり、こんなに素晴らしい作曲家たちが紡いだ音楽があり、それは今でも色褪せず、こんなに素晴らしいんだ!というメッセージなのかな?
見事に3楽章まで素晴らしく弾き終わると、うわっとみんなが一斉に立ち上がり、
スタンディングオベーション。アンコールの拍手が鳴りやまない。
そしてアンコールにはなんと、ショパンの幻想即興曲を弾いて下さって、ああうれしい!
アンコール4曲目にはMaple Leaf Ragというラグタイムの曲を演奏。こんなジャズっぽい曲も弾くのねと、びっくり。
拍手がなりやまず、何回もお辞儀しては、舞台袖に戻る。
それでも拍手がなりやまないので、さすがにまた出て来てお辞儀。

ブルースさんうれしそう
いつまでも拍手がなりやまないので、最後にはピアノの鍵盤のふたをことりと閉めて、もうおしまい!という感じで終了。
もう2時間以上経過していたので、さすがにそうだよねとわーっと笑いがたちこめて、素晴らしい夜はほっこりしたムードで締めくくられたのでした。
昨年の冬のニューヨークフィルとの共演の時のアンコールでは、ショパンの子犬のワルツを演奏して下さって、こんな人が弾く子犬のワルツなんてめったに聞けない!と、とってもうれしくてスタンディングオベーション。周りを見回したら、なんと立ちあがったのは私だけ。(前の方の席だったので結構恥ずかしかった!)
子供でも弾ける曲だからか?クラシック好きのオーディエンス厳しいね~と思ったんだけど、今回のカーネギーはオーディエンスがとってもあたたかく、全曲ワーッと盛り上がって、すばらしかったなあ。やはり彼はチャイニーズ系だから、チャイニーズ系の若者も多かったしね。
すっかりまた超一流のコンサートに行きたい熱に火がついて、2月の2つの大きなコンサートのチケットを購入するのにどの席にするか検討中。いい席で見るのももちろんいいけど、安い席でもたくさんいい音楽を聞きに行くというのもやっぱりいいなあ。
ニューヨークはジャンルを問わず世界トップの音楽に接する機会がたくさんあり、しかも意外と安くで楽しむことができるので、本当に音楽好きにはたまらない楽しい街、最高!
ブルース・リウ チャイコフスキー組曲「四季」11月トロイカ















