SALTY'S SEA SIDE TRIP #1
Hawaii Oahu Waikiki
Waikiki and it s scents for the first time in my life.
The People of Honolulu know how to let loose at least during one long weekend every Summer.
生まれて初めての
ワイキキと
その香り
text + photography by Tsutomu Kinoshita
1997年夏。
僕は生まれて初めてのHawaiiの地に立っていました。
Honolulu空港に降り立ち、空港のゲートを出たエントランスでかけてもらったウエルカム・レイの強烈な甘い香りは、大きなジェスチャーを使って手で振り払わなければ咳き込むくらい今でも濃厚な記憶として残っています。
憧れの地でもなんでもなかったHawaiiへの渡航理由は、僕のバンドメンバーのギタリストの結婚式。
僕ら夫婦が証人として、彼らの婚姻届にサインをするという役目を課せられたためでした。
僕ら夫婦と、新郎のお母さんと、新婦のお母さんと妹さんだけが出席する、KauaiのHanaleiの美しい湾を背景に行われた質素で小さな結婚式。
今でも大切に思うくらい、美しい記憶の一つとして心に残っている素敵なイベントだったわけです。
美しいHanaleiの湾。
横でBGMを奏で歌で祝ってくれるギター弾き。
そしてフレンドリーな神父さん。
小人数の参席者とここでも漂う甘い香り。
そんなイベントの拠点として滞在したのがWaikikiのAla Moanaのホテルでした。
ホテルに着くとベッドの上とベッドボードにウエルカム・フラワーとまたあの香り。
Hawaiiの旅はどこもかしこも花の香りが僕らを迎えてくれる旅だったのです。
当時のホテルに置かれてたシャンプーはハーバルエッセンスというシャンプーで、当時はまだ日本では発売されてなかったのですが、そのシャンプーの香りもまた外国っぽくて超素敵で、すぐに虜になったのを覚えてます。この旅の2年後に日本でも発売が開始されて大喜びだったのも懐かしい記憶ですね。笑
(でも2000年には発売中止に。その後リニューアルされ2007年に復活を遂げて現在に至ります。)
ホテルに隣接するショッピングセンターは、初めてのHawaiiを楽しむには十分なプレイスでした。
そこで購入した、当時憧れだったコナの木で出来たシンプルなフォルムのバナナ掛けは今でも我が家で活躍中のアイテムですからね。
この旅で僕はいっぺんにHawaiiが好きになりましたね。
WaikikiとHanaleiの、のんびりとして明るい海辺のTownの雰囲気は僕の肌にピッタリと馴染むかのようでしたし、何よりも繋がる人々のフレンドリーさに心はすっかり癒されていました。
その反面、夜になるとLAや渋谷の裏路地的ヤバさもあって、そのエッヂの効いたクールさがまた若かった僕には肌馴染みが良かったんですよね。
この旅の最大の使命を果たすべく、Kauaiへ向かうために利用したAloha Airline(アロハ航空)という小さな飛行機がまた超お気に入りになって。
名前も「え?ダサくない?」と一瞬よぎるくらいにシンプルな命名感がとにかくツボでした。
「シンプルだし、カッコつけてないし、ダサいし、でも超可愛くね?」
機体サイズも可愛いし、もう一つある航空会社のハワイアンエアラインには目もくれず、行きも帰りもアロハ航空を利用したのは言うまでもありません。笑
僕はこの旅で、近い将来独立してフリーランスになったらAlohadesignという屋号にしよう!と決心したのでした。
そんなHawaiiへの旅の記憶の中心にあるのがやっぱりあの香りです。
サンオイルやサーフボードに塗るワックスなどで香るあの匂い。
夏の匂いと言ってもいいあの香りは、Hawaiiの記憶を辿ればいつでもどこでも濃厚に香ってくれる幸せの香りなのです。
DAYS
contents
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